100BANホール EVENTS

2024 9.23 MON

“What’s テルミン?” コンサート&ワークショップ in Kobe

— 映画『きみの色』に登場する電子楽器テルミンの演奏を担当したフランス出身のテルミン奏者グレゴワール・ブランによるコンサート&ワークショップツアー神戸公演! 

■Date: 2024.9.23 (月祝)
■Time: 16:00~ (15:00 open)
■Players:グレゴワール・ブラン(テルミン),  若井優也 (ピアノ)
■Music Charge: 一般¥4500 U25¥2500 (いずれも当日+¥500)
■Reservation: 100BANホール(078-331-1728, hall(a)100ban.jp)までご連絡下さい。

 

8/30公開の映画『きみの色』に登場する電子楽器テルミンの演奏を担当したフランス出身のテルミン奏者グレゴワール・ブランが来日!ピアノに若井優也さんを迎えてのコンサート&ワークショップ神戸公演です。

 


 

世界最古の電子楽器テルミンを(Theremin)ご存知ですか?

テルミンは1920年にロシアの物理学者レフ・テルミン博士(LevTermen; 1896-1993)によって発明された世界最古の電子楽器です。楽器に直接触れずに演奏します。垂直、水平方向に伸びたアンテナの周囲には微弱な電磁場が形成されており、アンテナに手を近づけたり遠ざけたりすることで音の高さ、大きさをそれぞれ制御します。鍵盤や指板といった、音の高さを定める基準が楽器の側に存在しないため、求める音をとり、安定させるのは困難で、独自の演奏法が要求されるため、テルミン専門の演奏家は数少ないものの、熱心な愛好家が世界中にいます。トッド・ラングレンやマーキュリー・レヴ、コーネリアス(小山田圭吾)、高野寛、今井寿などのミュージシャンにもテルミンがしばしば利用されていたり、レッド・ツェッペリンの「胸いっぱいの愛を」の間奏で使われているのもテルミンです。その魅惑のサウンドに、日本でもプロ・アマチュアの演奏家とともにファンが広がり続けています。

 

【Artists】

グレゴワール・ブラン
テルミンを用いた作品で知られるフランスの若手音楽家であり彼は1920年代に伝説的なレフ・セルゲイビッチ・テルミンによって発明された非常にユニークな楽器のヨーロッパを代表する演奏者である。そのミニマルなデザインにもかかわらず、テルミンは今日に至るまで最も表現力豊かな電子楽器のひとつであり続けている。グレゴワールの音楽の旅は、幼い頃からチェロを弾き、クラシックの素養を育むことから始まり、高校時代に彼の人生を決定づけるテルミンと出会ったことがきっかけだった。名門の工学部Arts et Métiersと、IRCAMによるソルボンヌ大学の音楽応用科学の2つの修士号を取得した後、ついに音楽の道に進むことを決意する。将来有望なアーティストとして脚光を集めるグレゴワール・ブランは、世界各地へ定期的に招かれている。カナダからカザフスタンまで、クラシック・コンサート、コンテンポラリー・シアター、ダンス・パフォーマンス、レクチャー、スタジオ録音など、その活動は多岐にわたる。現在も、電子音楽における表現力を中心に芸術的研究を続けており、音色やテクニックをシームレスに融合させながら、独自の音楽的・音響的語彙を開発し、新たな視点を探求している。近年では、メノルカ島の「Pedra Viva」フェスティバル、ベルギーの「Musica Divina」、フランスの「Toulouse les Orgues」、「Les Étoiles du Classique」などに出演したほか、スイス、ドイツ、アイルランド、エストニアなどで多くのイベントに参加した。これらのライブ・パフォーマンスに加え、グレゴワール・ブランは映画音楽の分野にも進出し、ドミニカ共和国のパブロ・チア監督による初の⾧編映画「Croma Kid」が2023年度・ロッテルダム国際映画祭で上映されるなど注目を集め、フランス有力紙「Figaro」にて大きく採り上げられた。

8/30公開のアニメーション映画『きみの色』に大抜擢!
全世界が注目するアニメーション監督山田尚子監督の待望の最新作『きみの色』にて、主人公の一人の音楽好きの少年・ルイがテルミンを演奏するという設定において、テルミンの演奏部分をグレゴワール・ブランが担当。映画の中でテルミンが重要なカギとなるため、山田監督自らグレゴワールを指定し起用となった。
映画においてもテルミンが大きくフィーチャーされ、最も重要なシーンにおいてグレゴワールが演奏するテルミンの音色がさく裂する!

若井優也
1986年1月14日愛知県名古屋市生まれ。3歳よりヤマハ音楽教室に通い、ピアノを村上由里子氏、作曲・和声学を若林千春氏に師事。大学入学と同時にジャズ研究会に所属し、都内のライブハウスに通いながら独学でジャズピアノを学ぶ。2005年第36回山野ビッグバンドジャズコンテストに慶應義塾大学ライトミュージックソサエティの一員として出演し、バンドで優秀賞、個人で優秀ソリスト賞を受賞。これまでに7枚のアルバム「しあわせな森のジブリ」(2010年)「しあわせな夢のジブリ」「PianoでJazz!!」(2011年)「Piano Jazz The Beatles」(2012年)「Images」(2013年)「神曲Jazz」(2014年)「Will」(2019年) をリリースし、多方面から大きく評価される。2011年青木カレンとともにNHK教育テレビ(Eテレ)「3ヶ月トピック英会話・歌って発音マスター!~魅惑のスタンダード・ジャズ編~」にレギュラー出演。2013年同じくNHK教育テレビ(Eテレ)「囲碁フォーカス」にて大きく特集され反響を呼ぶ。

現在ライブ・レコーディングなど様々なシーンで幅広く活躍中。教育活動にも力を注いでいる。また最近では椎名林檎のシングル「Welcome To Tokyo」においてピアノを担当し大きな話題となった。趣味は囲碁、数学、競技プログラミング、焼肉。

 

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